世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「そ、そうですか」


「あの子、普段は保育園に結仁を預けてるんですけど、いつも私に子守りを押し付けたりしてちょっと困ってるんです。私は自宅で小説を書いてるんで、結仁を見ることはできますけど……」


「結仁君はとても可愛いお子さんですね」


「会ったことあるんですか?」


「……ええ、一度だけ」


「双葉ちゃんは、家では私に何でも頼ってきて、なかなか一人暮らししようとしないし。あっ、でも、私は別にいいんですよ。私が役に立てればいいかなって思ってるんで」


ニコニコ笑顔、きっと理仁さんに刺さってるはず。


「もみじさんは、双葉さんを大切に思ってるんですよね? それとも、彼女に対して何か思うことがあるんですか?」


理仁さんの表情が少し曇った。


「ま、まさか! 私達は仲良しです。ただ、双葉ちゃんは、人前では優しいけど、2人になると私に冷たかったりするんで、最近ちょっと悩んでて。そんな時に理仁さんが優しくしてくれたから、私、嬉しくて。あの、良かったら、これから私の相談相手になってもらえませんか?」
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