世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
『ああ。でも、まだ双葉には振り向いてもらえずにいる』


「なぜ? 双葉が拒否してるっていうの?」


『……情けないけど、今はまだ彼女の気持ちを掴めずにいる。でも、必ず……必ず、双葉も結仁も俺が幸せにする』


声に力がこもった。
それが余計に私を腹立たせる。


「ふ、双葉は、理仁さんと結婚するの? 常磐グループの一員になるってこと?」


『もちろん、必ず迎え入れる』


どうして双葉が?
どうして……
あまりのことに、怒りで頭がおかしくなりそうだ。


『君は双葉のいとこだろ? 今までずっと一緒に暮らしてきた家族じゃないか。もっと彼女を大切に思ってもらえないか? 両親を亡くし、落胆していた双葉を、君は救ってくれたんだろ?』


急に優しい声になる理仁さん。
何? 感情がジェットコースターみたいに大きく揺れてる。こんなこと、初めてだ。
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