世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「ああ、双葉ちゃんがいるなら、毎日でも通おうかなぁ」


「あ~、山下さん! 山下さんは朱里推しって言ってましたよね~」


「朱里ちゃん、聞いてたの? ちゃんと朱里ちゃんのことも推してるから」


「双葉はね、ダメですよ。今は料理に集中しなきゃいけない時なんで~」


「厳しいね、朱里ちゃん。仕方ない、朱里ちゃん推しを貫くよ」


「は~い。いつもありがとうございます! 山下さん、今日は熱燗にされますか?」


理仁さんとのことを応援してくれてるから、朱里はこんな風に私を守ってくれてるんだろう。


「灯り」には、私に励ましを送ってくれる常連さん達がたくさんいる。私を支えてくれる人達がこんなにいると思うと、何だか勇気が湧いてきた。
結仁のため、涙はしばらく封印して、ただ前を向いて、地に足をつけて1歩ずつ進んでいきたい。


「はい。肉じゃがお待たせしました」


「双葉ちゃん、ありがとね~」


「どういたしまして」


明るい笑顔で満たされる「灯り」の夜は、まだまだ始まったばかりだ――
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