世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
『……はい』


「あ! 理仁さん!」


『君とは連絡を取らないつもりだった。何度も鳴らされると困る』


冷たく言うのは愛情の裏返しかも知れない。
簡単に引き下がっちゃダメ、頑張るのよ、もみじ。


「ねえ、聞いて! 私の恋愛小説がランキング1位になったの。だから、理仁さんにお祝いしてほしくて。良かったらご飯に……」


『今、とても忙しいんだ』


「待って! 切らないで! ねえ、理仁さん、お願い、もう一度会ってほしいの。私、結仁を一生懸命可愛がったのよ。双葉ちゃんがいない間、私が結仁を育てたの。なのに、どうしてそんなに冷たくするの? 私にチャンスはないの?」


『結仁のことは……感謝する。でも、君は結仁の母親じゃない』


そんなこと、そんなこと、わかってる。
結仁の母親は――双葉。
双葉と理仁さんのこども。
だけど……だけど……だけど……
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