世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
after story ~朱里と香里の幸せ~
「お母さん、本当に1人で大丈夫なの?」


「大丈夫に決まってるでしょ。あなたはちゃんと祐也君とカナダに行きなさい。いずれは日本に帰ってくるんだし」


「でも、3年だよ。そんな長い間、お母さんのこと1人にできないよ」


「何言ってるの? 朱里がいなくても私は寂しくないわよ。常連さん達もいるし、それに……常磐社長もね。毎日みんなとわいわい過ごしていくから、心配なんてしなくていいの」


確かにお母さんのことだから、1人でも十分やっていけるだろうけど……
きっと私が親離れできてないのかな。


「灯り」はお母さんの大切な場所だから、一緒にカナダに行こうとは言えないし。


「祐也君、あなたのことが大好きなんだから。あんな良い青年いないわよ。向こうでしっかり祐也君を支えてあげなさい。大事な旦那様をね」


常磐社長に紹介してもらったイケメンな彼に一目惚れされ、猛アプローチを受け、その愛情の深さに思わずOKした。祐也君のことは……好き。だけど、繊維メーカーの御曹司として海外での勤務は必須みたいで……
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