世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「……常磐社長とどうとかなることは有り得ないわ。お母さんは『灯り』で料理を作って、それを食べてもらうことが幸せなの。でも、もし私が常磐社長と結婚したら、双葉ちゃんの義理の母になるわね」


お母さんは笑ってる。
本当に……一生、1人でいるつもりなんだろう。それが、昔から、お母さんの強い意思だから。


それから数週間後、私はカナダに飛び立った。
向こうで結婚式を挙げ、祐也君と2人、夫婦になる。


お母さんの生き方と私の生き方は全然違う方向に別れていくけど、だけど、お互いを思う気持ちは絶対に変わらない。


ずっとずっと親子二人三脚で生きてきた。
今まで大切に育ててくれてありがとう。
私は、お母さんと、お母さんの料理が大好きだよ。
だからね、これからも……末永くよろしくね。
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