世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
大切な命の誕生
とても不思議だった。
体の変化を感じて病院に行って、先生に告げられた。


妊娠してるって――


最初はびっくりして、何が起こったか全然わからなくて、どうすればいいかずいぶん悩んだ。
私に子どもが育てられるの?
お金だってかかるだろうし、こんな経済状況で大丈夫なのか、想像もつかない。


それに、1番大事なことは……
生まれてきても、父親がいないということ。
ずっとずっと母親と2人だけの家族。


だけど、間違いなくこの子は「理仁さんとの子ども」。それは揺るぎない事実。
大好きな人の赤ちゃんがお腹にいるって、こんなにも温かくて、優しくて、ふわふわした感覚なんだ。


赤ちゃんに会いたい――


そう思うとだんだん幸せな気持ちが湧き上がってきた。
何の根拠もないけれど、きっと大丈夫。私は、そんな自分の気持ちを大切にして、この子を産む決意をした。
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