強面騎士団長に離婚を申し出たら、私を離したくないってソレ本当ですか!? ~転生聖女は推しをヒロインルートに戻したい~
 要人警護を専門とする騎士団第三部隊の騎士たちが速やかに誘導をはじめ、参加者らは彼らの指示に従って一所に集まりだす。同時に、第一部隊が剣を手に観覧席の前に等間隔に立ち、参加者らを守る陣を張る。精鋭の第二部隊は、前方に向け弓を構えて魔獣の訪れに備えた。
 組織だった一連の行動を先陣に立って指揮しているのは、もちろんラインフェルド様その人だ。見事な采配に、私は内心で唸った。

『陛下、王太子殿下、聖女様もお早くこちらへ! お三方の安全確保のため、〝防御の盾〟を用います!』

 第三部隊隊長のレックスさんが国王陛下とフランソワ殿下、そして私を促す。レックスさんは私が浄化で地方に出向く際、いつも警護責任者として帯同してくれる顔馴染みだった。
 そうして私は陛下と王太子殿下と共に、先代の〝防御の聖女〟が生前に加護を込めた〝防御の盾〟の後ろで身を寄せ合った。
 この盾の後ろにいる限り、魔獣は私たちに一切手出しが出来ない。最強の守りだった。
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