年上幼馴染の一途な執着愛
「夕姫、行くぞ」

「あ、待ってよ日向ー」


そして、気が付けばもう一人の兄のように私を見守ってくれていて。
いつも一緒にいるのが当たり前になっていた。


日向の両親が離婚して母子家庭になったと同時に転校してきて、当時は精神的に不安定で荒れていたということは後から知った。
転校してすぐ学校で問題を起こしていたらしく、クラスメイトたちは日向を遠巻きに見ていたようだけれど、当時コミュ力おばけだったお兄ちゃんだけが普通に話しかけて仲良くなったらしい。
今思うとクラスに馴染めなかったのは私も同じだったから、お兄ちゃんはなんとなく放っておけなかったんだと思う。もしかしたら私とも何か通ずるものがあったのかもしれない。
いつも家に一人なのを知って、無理矢理呼んでいるうちによく我が家に遊びにくるようになって。
運動会も誕生日もクリスマスもお正月も、気が付けばいつも日向が一緒にいるようになった。
そんな、全ての始まりだった日向と私の出会い。
私にとっては第一印象は最悪だったけど、日向にとっては違ったの……?
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