年上幼馴染の一途な執着愛
「こんな俺でいい? こんな俺だけど、受け入れてくれる? 付き合ってくれるか?」


その瞳は熱を帯びているのに、不安そうに揺れていた。
私は日向の手に、自分の手を添える。


「……よろしくお願いします」


そう微笑むと同時に降り注ぐキスが、今までのどんなものよりも熱くて、甘くて。


「ん……ふ……んん……」


激しいキスで息が上がる私に、荒々しく指で口を拭いた日向が口角を上げる。


「その顔、やばい。……今日はもう遅いから我慢して帰るけど、さ。次会った時は容赦しないから」

「……日向」

「お前のこと、溶けるくらいにどろどろに甘やかすつもりだから。……覚悟しといて」


熱を帯びた視線。
バクバクと高鳴る心臓は、私のものじゃないみたいで。
こくんと頷く私に、日向は心から嬉しそうに笑う。


「あー……やばい。夕姫が可愛すぎる。帰りたくない。けど夕姫に無理だけはさせたくない。……でも帰る前に、もう一回だけ」


お互い求め合うように、しばらく激しいキスを繰り返していた。
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