年上幼馴染の一途な執着愛
あー……やっちゃった。
ヒリヒリする手はそのままに、布巾で床を拭こうとすると。
「夕姫、大丈夫か!?」
「日向?」
洗面所にいたはずの日向が走ってきて、私の手を取ったかと思うと蛇口の水を出してすぐに冷やしてくれる。
「他にかかったところは?」
「他は大丈夫……」
「そっか、良かった。少しこのまま冷やしとけ」
そう言うと、日向は当たり前のように私から布巾を取り上げて床を拭いてくれる。
「日向、私やるから」
「いいって、俺が動揺させたのが悪い」
「な……」
動揺してたの、バレてる……。
「ユウちゃん? なんかすごい音したけど大丈夫だった?」
「あ、うん。ちょっと汁こぼしちゃって。今日向が拭いてくれてる」
「あらあら、火傷してない? 日向くんもありがとね」
「いーえ。おばさん、拭いた布巾洗濯機に入れちゃってもいいですか?」
「いいわよー。お願いねー」
私がポカンとしている間に日向はテキパキと片付けてくれて、私の代わりにお雑煮を盛り付けてくれる。
「ありがとう」
「ん? いいよこれくらい。それより、火傷してない? 痛いとこないか?」
「うん。冷やしたら良くなったよ。ちょっと赤くなっちゃったけど平気」
「そうか。じゃあ食べよう。夕姫は餅何個?」
「私は一個。お父さんとお母さんも一個ずつ」
「おっけー」
結局お雑煮は全て日向が用意してくれて、私は隣で見ているだけになってしまった。
その後五人で食卓を囲み、おせちを食べながらテレビの特番を見て笑う。
ヒリヒリする手はそのままに、布巾で床を拭こうとすると。
「夕姫、大丈夫か!?」
「日向?」
洗面所にいたはずの日向が走ってきて、私の手を取ったかと思うと蛇口の水を出してすぐに冷やしてくれる。
「他にかかったところは?」
「他は大丈夫……」
「そっか、良かった。少しこのまま冷やしとけ」
そう言うと、日向は当たり前のように私から布巾を取り上げて床を拭いてくれる。
「日向、私やるから」
「いいって、俺が動揺させたのが悪い」
「な……」
動揺してたの、バレてる……。
「ユウちゃん? なんかすごい音したけど大丈夫だった?」
「あ、うん。ちょっと汁こぼしちゃって。今日向が拭いてくれてる」
「あらあら、火傷してない? 日向くんもありがとね」
「いーえ。おばさん、拭いた布巾洗濯機に入れちゃってもいいですか?」
「いいわよー。お願いねー」
私がポカンとしている間に日向はテキパキと片付けてくれて、私の代わりにお雑煮を盛り付けてくれる。
「ありがとう」
「ん? いいよこれくらい。それより、火傷してない? 痛いとこないか?」
「うん。冷やしたら良くなったよ。ちょっと赤くなっちゃったけど平気」
「そうか。じゃあ食べよう。夕姫は餅何個?」
「私は一個。お父さんとお母さんも一個ずつ」
「おっけー」
結局お雑煮は全て日向が用意してくれて、私は隣で見ているだけになってしまった。
その後五人で食卓を囲み、おせちを食べながらテレビの特番を見て笑う。