年上幼馴染の一途な執着愛
「お金、後で払うよ」

「いいって。いらないから」

「でも……」

「じゃあ今度メシ行く時は夕姫にお願いするから。今日は払わせて」

「……わかった」


きっとそう言いつつも、次回も日向はスマートに払ってくれるのだろう。
わかっているからこそ、少しは払わせて欲しいのに。


「さ、行こ」

「うん」


再び車に乗り込み、十五分ほどで日向の自宅に到着した。
車を降りてマンションに入り、五〇一号室に入った私たち。


「お邪魔します」

「飲み物麦茶でいい?」

「あ、うん。お構いなく。私も買ったものしまうの手伝うよ」

「ん、ありがとう」


部屋はリビングの他に寝室があるらしく、当たり前だけど私の住むアパートよりも断然広くて綺麗。
ぐるっと見渡しても掃除が行き届いているのがよくわかる清潔さ。
カーテンの向こうにはどうやら大きな窓もありそうで開放的。
いいところに住んでるんだなあ。すごいなあ。
改めてそう思いながら荷物を置いてキッチンに立ち、買ったものを冷蔵にしまったりお皿を借りて盛り付けしたり。
その間に日向は麦茶を用意してくれている。


「お惣菜、あっちに置いてもいい?」

「うん、適当に並べといて。箸はこっちに入ってるから」

「わかった」


お惣菜の乗ったお皿とお箸を二膳持って、リビングの中央にあるテーブルに置く。
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