可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
<儂が少し手助けしてやったのだ。魔晶石は、火の精霊ウルカヌスの領域だからな>
フフンと鼻を鳴らしながら、ウルカヌスが答える。
ウルカヌスの加護のせいで、魔晶石の成長が早まったのだ。
「ウルカヌス様のお声が……!? ウルカヌス様、どこにいらっしゃるのですか!?」
人間には聞こえないウルカヌスの声にドワーフの姫が反応した。
人間にはぞんざいな口調で話していた彼女だが、突然丁寧語となりキョロキョロとあたりを見回す。
ドワーフたちのような石工や鍛冶に携わる妖精からすると、火の精霊ウルカヌスは神と同義だ。
カイルやファクト子爵は不思議そうに耳を澄ますが、なにも聞こえない。
ウルカヌスは得意げに答えた。