可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
ウズウズとした様子の娘に、父は小さく笑った。
「ルシアは小さい頃から好奇心旺盛だったからね。たしかに、あの国では生きにくいかもしれない」
そう言うと、ファクト子爵はカイルを見た。
「君を信じても大丈夫かい?」
問われてカイルは真剣な目でファクト子爵を見つめ返した。
「はい。責任を持ってお嬢さんを幸せにします」
カイルの言葉に、ファクト子爵は息を呑み硬直する。
「っ、きみ、そ、れ……は……」
動揺する父を見て、ルシアは噴き出した。
「カイル、それじゃ、プロポーズみたいよ? お父様がびっくりしちゃったわ」
コロコロと笑うルシアを見て、カイルは頬を赤らめながら笑った。