可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ファクト子爵、安心してください。この鉱山を持つセファ領は僕の出身地なんです。知人もたくさんいますし、領主様とも旧知の仲です。入国が問題になることはないと保証します。それに、ルシアが望むなら住む場所も仕事も案内できます」
カイルが微笑むと、ファクト子爵は目尻に涙をためた。
「本当かい? セファ辺境伯は厳しい方だと聞いているよ」
「ええ、厳しい方ですが、情には厚く公平な方です。懐に入った者にはとても優しい方なんですよ」
カイルの懐かしむような言い方は、本当にセファ辺境伯と信頼関係があるようだった。
それてを見て、ファクト子爵は安心する。
「ルシア、どうしてもシグラ王国へ行きたいかい?」
「はい!!」
父に問われてルシアは食い気味に答える。