可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「持ち主の魔導具師が旅に出ていまして、旅のあいだ借り主を探しているものです。大きな道からは一本奥に入っていますが、治安の良い場所ですし、こぢんまりとして良い物件ですよ」
「僕も見たことがあるけれど、良い工房だと思うよ」
カイルが言い、ルシアはその物件を見にいくことに決めた。
本命の物件を見る前に、ほかの物件も案内してもらう。
しかし、綺麗でも工房が小さすぎたり、大きな工房があっても荒れていたりと、すべて帯に短したすきに長しだった。
本命の空き工房についた。
道に面した部屋がふたつあり、ひとつは工房室で、もうひとつは来客用の部屋のようだった。来客用の部屋は店として使えそうだ。奥にはキッチンなどの居住空間がある。
ちょうど手頃な大きさで、村のメインストリートから一本奥へ入っているのも使い勝手が良さそうだった。
井戸もあり、小さな庭には果物がなる木もあった。
工房は綺麗に片付けられており、必要な道具と器械がそろっている。