可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
白い馬に、白い馬車、馬や馬車の飾りはもちろん、御者の制服までも美しい。
「すごい……立派な馬車……。ジューレ侯爵家の馬車よりも美しいわね。一生に一度くらい乗ってみたいわ」
思わず見蕩れ、ため息をつく。
すると馬車の中から、美しい男性が降りてきた。
金糸のような髪が煌めき、深海のような青い瞳が美しい。背が高くスラリとした美丈夫である。
黒に近い紺色のスーツに、首元のタイにはエメラルドが輝いていた。まるでおとぎ話の王子様のようだ。
周りの空気までが華やかに煌めくようで、街ゆく人々がため息をつき足を止めた。
「……え? カイル? 今日はいつもと感じが違うのね?」
ルシアは驚く。