可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「だから、最後のひとつをあえて開けなかったのか……」
顎髭の生えた男は苦笑いをし、眼鏡の男に尋ねる。
「どうだ? 技術的には問題ないだろう」
眼鏡の男は、苦虫を噛むような顔をして頷いた。その様子は、ルシアを認めたくないというようだ。
(自分のカラクリ箱を開けられたら魔導具師としては気分が良くないものね)
ルシアは理解する。
顎髭の生えた男は続ける。
「本当に申し訳ない。あなたの実力を測らせていただいた。しかし、あなたの技術、そして、先を見据えた慧眼(けいがん)は感服した」
「慧眼だなんて……」