可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「静かにしろ。このお嬢さんの言うとおりだ。それに我々は喧嘩をしに来たわけではない」

 顎髭の生えた男はそう言うと、フードを取った。

 そして、ルシアを真っ直ぐに見てから、頭を下げた。

「試すような真似をして、すまなかった」

「いえ、でも、最後の引出しを持ち主に無断で開けると呪いがかかるだなんて、危ないですよ。ほかの魔導具師にはしないでくださいね」

 ルシアが笑って答えると、ふたりの男は顔を青くした。

「呪い……だと。お前そんなものを入れたのか?」

 顎髭の生えた男が、眼鏡の男に尋ねる。

 眼鏡の男は、不愉快そうにそっぽを向く。

「開けようとしたら止める予定だったさ。問題ないだろう?」

 どうやら、眼鏡の男がこのカラクリ箱を作ったらしい。
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