可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「……でもっ! 見捨てるなんて」
カイルは、泣き出しそうなルシアを放すまいとギュッと抱きしめた。
「捕まったら、最悪この火事の責任も負わされ、処刑されるかもしれない。そんなの僕には堪えられない!! お願いルシア、行かないで!!」
カイルの悲痛な叫びに、ルシアは息を呑んだ。
(カイルがこんなに私のことを心配してくれるなんて。でも)
嬉しさと切なさと、火を消さなければという責任感で、心の中はぐちゃぐちゃだ。