可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 ジューレ侯爵家が捕らえていたドワーフの姫を救い出し、坑道を崩してきたのだ。捕まったらなにをされるかわからない。

「でもっ!!」

 ルシアはカイルの腕から逃れようとする。

 しかし、もう力が入らない。

「僕らは他国の者だ。頼まれてもいないのに他所の国のことに手を出すことはできないよ。なにかあったら国際問題だ。向こうにだって、指揮官はいるだろう。それに、ジューレ領からの火災だ」

(そう、こちらが被害を受けたんだもの。向こうからなにか言ってくるのが筋だわ。カイルの言うことが正しい。わかってる、わかってるけど!)

 カイルの正論が理屈ではわかっても、目の前の惨状になにかできることはあるはずだと、ルシアの心は乱れてしまう。
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