可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
・・・・

 ルシアは、暗くて細い隠し通路を歩いていた。埃がたまり、蜘蛛の巣がかかっている。かび臭いよどんだ空気が漂っている。

 足元をネズミが横切っていく。

(こんなときニィがいてくれたら、心強いのに)

 屋敷妖精のニィならば、隠し通路も怖がることはない。ネズミとだって会話して、安全な道を教えてくれる。

 ルシアは心細く思いながらも、細い階段を下りて地下まで行き、バンクとウルカヌスがいる部屋にたどり着いた。

 地図を見て隠し扉の記号を確認する。

 そして、そっと扉を押した。
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