可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「そして、頭の良い君なら、もうわかるだろ? 逃げられないと」
レモラの手にはウルカヌスが握られている。
行き止まりの部屋で、レモラの後ろにあるドアだけが唯一の出口だ。
(もう、ダメなの?)
キョロキョロと見回しても、この部屋は地下だ。窓もなく逃げ場がない。
「……! カイル……」
思わずカイルの名前を呼ぶ。
こんなところで助けを求めても無理だとわかっていても、それでも咄嗟にでた名前はカイルだった。