可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「どういうこと?」
「こんなに簡単に侯爵家の秘密を話すようでは、困ると思うだろ? 君も」
「まさか、嘘の地図をミゼルに渡したの?」
レモラは口辺に笑みを漂わせた。
「ほら、ルシアは頭が良い。ここは侯爵家のお仕置き部屋なんだよ。内側からは特別な鍵がないと開かないんだ。子供の頃よく閉じ込められて、忌々しい部屋だったけどこうやって使えるとはね」
レモラは気味の悪い笑顔を湛え、ズイとルシアに近寄った。
バンクはルシアの肩の上で、毛を逆立て、鼻に皺を寄せ威嚇する。