可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 褐色の筋肉が隆々とした、白いヒゲの老人だ。身長は二メートルぐらいあるだろうか。純白の一枚布を左肩でとめ、右肩は(あら)わになっている。(たくま)しい胸襟をむき出にして、ウエストはベルトを締めている。

 癖のある白髪は肩ほどの長さだ。プルシアンブルーの瞳はペンダントの石と同じ色だった。額の真ん中には、横向きの傷がひとつ走っている。

 後光が輝く神々しい姿に、ルシアは驚き目を見張る。

「ウルちゃん?」

「ああ、儂がウルちゃんだ」

 ウルカヌスが笑った。
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