可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

 そしてすぐさま、ルシアに柔らかい笑顔を向けた。

「許しておくれ。ルシア。我々には君の力が必要なんだ。お願いだ。ルシア。婚約破棄の破棄をしよう。望みなら全部叶えてやる」

 そう言って、レモラの髪を引っ張ると、強引に頭を下げさせた。

「レモラ、謝れ。許しを請え!! ルシアが婚約者に戻らないなら、お前に侯爵家は継がせないぞ! 魔導具の管理ができる者は、ファクト子爵がいない今ルシアしかいないじゃないか! 積もり積もった王宮からの案件をどうするつもりだ」

 レモラは唇を噛みつつ頭を下げた。

「……ルシア、許してくれ。俺には君が必要なんだ。もう一度俺と婚約してくれ」

 そう言って、ルシアに手を差しだした。
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