可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ごめんなさい! お父様、私、ヒベルヌス王国には戻りません」
「え? ルシア、でも、」
「私、今の生活が幸せだから」
そう言って、ルシアはカイルへ振り向いた。
ほのぼのと太陽が昇りはじめ、カイルの顔を朝日が照らしはじめる。
不安げだったカイルの表情が、パァァァと明るくなった。まるで、雪の合間で開きはじめた春を告げる花のようだ。
その眩しさにルシアは思わず目を眇めた。