可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
すると、カイルは小さく息を吐いた。そして自信なさげに尋ねる。
「ルシア。もう一度、プロポーズしてもいい? 僕はシグラ王国の第三王子でルシアに迷惑をかけると思うんだけど……。このまま、諦めたくないんだ」
ルシアは信じられずに、瞼を上げた。
カイルはひたむきな目でルシアを見つめている。その真摯な表情にルシアは胸を打たれた。それだけで胸がいっぱいになり、言葉もなく静かに頷く。
カイルはホッとしたように頬を緩めて、ルシアの前に跪いた。そして、胸のポケットから布に包んだ物を取り出し、ルシアの前に捧げる。
「これからの人生、僕と一緒に生きてくださいませんか?」