可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「そうだね。私がみないうちに、ルシアはすっかり大人になっていたようだ。たくさん迷惑をかけた分、あの子には幸せになってもらわなければね」
ファクト子爵は答えると、パンパンと手を叩いた。そして、声を張り上げる。
「おめでとう。ルシア」
滂沱の涙を流しながら、娘を祝う。
ルシアは父に振り返り立ち上がる。そして晴れやかに笑った。
「お父様、ありがとう!」