可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ルシアならそう言うと思ってた」
ニィは肩をすくめる。
「良い落としどころじゃないかな? 簡単な処罰では、シグラ王国も黙っていられないしね。僕に対する不敬もあって、死刑を望む声もあったから。ある程度誠意を見せてもらわないと、国際問題だよ」
カイルは穏やかに答える。素知らぬ顔で微笑んでいるが、シグラ国王の相談に乗ったのはカイル自身である。
シグラ王国の王子を殺そうとしたのだから、死刑にすることもできた。しかし、カイルにもルシアが死刑を望まないことはわかっていた。
心優しいルシアなら、彼らの死刑に責任を感じてしまうかもしれない。そんなことで、彼女が傷つくのも嫌だった。