可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
ルシアは地図を指し示した。
「ここが、シグラ王国への関所よ。隣国行の馬車に乗せてもらって関所を越えるの」
「ワクワクするね!」
「なにがあっても良いように、身分証明書と、秘密の蓄えを持ち出してきて正解だったわ!」
今までは、継母たちの目があり自由に使えなかったが、ルシアには個人の蓄えがあった。
平民たちが使う魔導具を修理したり、自作の魔導具を貸し出したりして得たお金である。
はじめは家計に入れようとして、継母に説明したのだが、平民相手に仕事をしていることを酷く叱られ、禁止されてしまったのだ。
それでもルシアは、継母たちに隠れ仕事をしていた。困っている人々を放っておけなかったのだ。
屋敷にいたときは怪しまれると思って使えなかったお金だが、自由になった今なら好きなように使える。