可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「すごい……」

 ルシアは見蕩れた。

 カイルは、オーラをまとった剣を大きく振りあげた。つむじ風が巻き起こり、カーバンクルたちは坑道の天井に打ち付けられていく。どうやら風の魔法のようだ。

「キュゥ……」

 カーバンクルは次々と地面に落ち、気絶していく。

 仲間が続々と戦闘不能になるのを見て、カーバンクルたちは逃げ出した。

 ルシアはへたり込んだまま、その様子を見守っていた。

 シンとあたりが静まりかえる。

 カイルは汗だくの状態でルシアの前にやってきた。そして、剣を鞘にしまう。

 鞘に収められた剣は、オーラが消え輝きも消えた。

 カイルはへたり込んだルシアに駆け寄るとギュッと抱きしめた。
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