可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

(レモラから僕を無視するように言われたときも、ルシアはそれに従わなかった。そんなルシアを好きになったんだから、しかたがない)

 カイルは小さく笑った。

「わかった。なにかあったら僕が助ける」

 頼もしいカイルの言葉に、ルシアの心はキュンと音を立てた。思わずカイルを見つめてしまう。

 カイルは不思議そうに小首をかしげた。

 ルシアはなぜだか気まずい気持ちになり、ごまかすようにいそいそとカーバンクルに近寄った。

(やだ、私。なんなの? 顔が熱くなってる。カイルに変に思われちゃう……。ここが暗がりの坑道で良かった)

 ルシアは気を取り直すと、カーバンクルの治療をはじめた。

 ボストンバッグから軟膏を取り出し、打ち身に塗る。

 そして包帯を巻き付ける。
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