可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
カーバンクルは鼻をヒクヒクとさせた。ユルユルと瞼を上げる。その奥には真っ赤な瞳があった。
カーバンクルはルシアを認めると、紅蓮の瞳をさらに燃えたぎらせる。
「キュキ!!」
ルシアに襲いかかろうとして、カーバンクルは呻いた。傷が痛んだのだ。
「急に動いたらダメだよ。薬は塗ったけど治ったわけじゃないから」
ルシアが言うと、胸元のウルカヌスが通訳をする。
カーバンクルはウルカヌスに気がついて、ブワリと毛を逆立たせた。
そして、オドオドとなにかを話している。
「ウルちゃん、どうしたの?」
ルシアが聞くと、ウルカヌスが得意そうに答えた。
<偉大なる儂に恐れを抱いているようだ。なぜ、ルシアと一緒にいるか聞いてきたから、ルシアが儂を目覚めさせたのだと、これから儂を完全復活させる女神なのだと答えておいた>