可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「……帰り道がわからなくなっちゃった」
ニィが心細げに言う。
「坑道だもの、どこかに繋がっているわ! あとで新しい道を探しましょ!」
ルシアが明るく言うと、ニィは安心したように頷いた。
カーバンクルたちに連れられて、ルシアは坑道の奥へやってきた。
<このあたりは隣国との境ギリギリだな>
ウルカヌスが言う。
しかし、カーバンクルたちは隣国シグラ王国のほうからも魔晶石を運びこんでいた。
「……これって違法採掘じゃない? きっと、ジューレ侯爵領内では足りなくて、持ってきちゃったのね。カーバンクルは国境なんて知らないし。でも、シグラ王国に知られたら国際問題よ……」
ハァ、とルシアは大きくため息をついた。