可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「っ!」
そこにいたのは二年前から行方不明になっていたルシアの父ファクト子爵だったからである。
「お父様!?」
ボロボロの男はルシアの声に驚いて振り向いた。ルシアと同じ若草色の瞳が見開かれる。
「ルシア!? なんで、こんなところに!!」
ファクト子爵は、カーバンクルたちに囲まれた愛娘を見て取り乱した。
「許してくれ! 娘だけは!! 私がなんとか魔導具を外すから! だから娘は巻き込まないでくれ!!」
ルシアの父、ファクト子爵はカーバンクルたちに土下座した。
カーバンクルたちとドワーフたちがザワザワとして、ルシアを見た。
「お父様、私自分で案内してもらったんです。だから、大丈夫! 顔を上げて」
ルシアはファクト子爵に駆け寄った。