可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
一見、檻に閉じ込められている様子ではない。
しかし、カーバンクルが姫にいる部屋に近づこうとすると、一定の箇所で、電撃が走り、はじき返される。弾かれたカーバンクルは火傷を負っていた。
「見えない壁があるみたい。それにしても、カーバンクルが火傷するほどなんて……どれだけ強い電撃なの? 人なら死んでしまうわ」
ルシアは身震いする。下手に触ったら危ない。
ファクト子爵が説明する。
「私も出してあげようと頑張っていたんだが……難しくてね。私も見たこともない魔導具なんだよ」
「魔導具オタクのお父様も見たことがない魔導具だなんて……」
ルシアは驚く。
ファクト子爵は、ヒベルヌス王国で魔導具の知識において右に出る者はいなかったからだ。
「うーん……お父様も見たことがない……っていうと……私も難しいかもしれないわね」