可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「ルシア、ちょっとこれを見てくれ」

 ファクト子爵はかがみ込み、額縁を指さした。

 銀の額縁にはジューレ侯爵家の紋章が入っている。

「これは……ジューレ侯爵家の物なの?」

「きっとそうだろうね。なんてことをしてくれたのか……。だからこそ、私が責任を持って魔導具を解除したいと思っているのだが難しくてね」

 ファクト子爵は困り果てた顔で、ため息をつく。

「額縁が魔導具なのかと思ったが、違うようなんだよ」

 ルシアもマジマジと額縁を見る。

 たしかに額縁自体には特別な仕掛けはなさそうだ。
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