可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~

「でも、これって――」

 ルシアはひらめき、額縁の対面にある壁を見た。

 すると、見覚えのある魔導具が埋まっている。彼女はそれを見てゾッとした。

「……え、うそ……」

 あまりのことに、思わずよろめく。

「どうした? ルシア」

「お父様……、これ、人は普通に入れるのでは?」

 カラカラに渇いた喉で、ファクト子爵に問う。

「え!? まさか、カーバンクルが弾かれていたから、私も弾かれると思ってたしかめていないが……」

 ルシアはそっと見えない壁に手を伸ばす。
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