可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「ジューレ領への坑道はあれだ……しかし……」
ドワーフの姫が坑道のひとつを指さした。
とても不安そうな顔をしている。
「しかし……?」
「ジューレ領へ出たら、捕まるんじゃない?」
カイルが言う。
「え? 捕まる?」
「せっかく閉じ込めたドワーフの姫を逃がしたんだもの」
「……たしかに」
「それに、こんなことできるのはルシアだけだから」
カイルはチラリと魔導具を見た。
魔導具の第一人者ファクト子爵が解除できなかった魔導具を解除したのだ。