先輩!-番外編追加-
「わたし付き合うとめんどくさいかもです。ヤキモチやくし、合コンなんて絶対行って欲しくないし、女の子と2人で会われたら別れる案件だし、」
「結構前に飲んだ時言ってたな。覚えてる。こいつに妬かれてえなって思ったわ、その時」
「あんな前からですか?」
だってあれは確か去年の秋口だった。営業部のみんなでビアホールに行った時。その後初めて二人きりでカラオケに行った。先輩、歌もうまかったな。
あの時先輩が楽しませてくれたから、辛いことを忘れられた。
「それに頻繁に会いたい派だし、二人きりの時はいちゃいちゃしたいし、記念日とか大事にしてほしいし、」
「かわいすぎな。もうごちゃごちゃ考えるなって」
「でも、」
「俺、今すぐ持ち帰りたいくらいなんだけど、そろそろ返事聞かせくれない?」
ドキドキと波打つ早鐘は、もはや先輩のものか自分のものか区別がつかない。
先輩と付き合うなんて、ついさっきまで考えたこともなかったし、それにどっちにしても、絶対仕事がやりづらくなっちゃいそうだし。
「先輩?」
恐る恐る顔を上げると、先輩のかっこいい顔が至近距離で、思わず息を止めた。
目が離せなくて固まったわたしに、少しずつ近づいてくる顔。
「結構前に飲んだ時言ってたな。覚えてる。こいつに妬かれてえなって思ったわ、その時」
「あんな前からですか?」
だってあれは確か去年の秋口だった。営業部のみんなでビアホールに行った時。その後初めて二人きりでカラオケに行った。先輩、歌もうまかったな。
あの時先輩が楽しませてくれたから、辛いことを忘れられた。
「それに頻繁に会いたい派だし、二人きりの時はいちゃいちゃしたいし、記念日とか大事にしてほしいし、」
「かわいすぎな。もうごちゃごちゃ考えるなって」
「でも、」
「俺、今すぐ持ち帰りたいくらいなんだけど、そろそろ返事聞かせくれない?」
ドキドキと波打つ早鐘は、もはや先輩のものか自分のものか区別がつかない。
先輩と付き合うなんて、ついさっきまで考えたこともなかったし、それにどっちにしても、絶対仕事がやりづらくなっちゃいそうだし。
「先輩?」
恐る恐る顔を上げると、先輩のかっこいい顔が至近距離で、思わず息を止めた。
目が離せなくて固まったわたしに、少しずつ近づいてくる顔。