先輩!
「あいつ器用だし容量いいから、そんな頑張らなくても何でもできちゃうんだよね」

「あーそんな気はします」

「そんな久保がさ、佐々木さんがうちに配属されてから、急に張り切りだしたんだ。俺はすぐピンと来たわけよ。佐々木さんに惚れたのかってすぐ聞いてやった」

「え?」

「否定も肯定もせずだけど、あいつめちゃくちゃかわいいんですもん。あいつに指導しなきゃなんないんで俺頑張りますよって」


野口さんから聞かされる、わたしの知らない先輩。


「久保さ、その頃から彼女いないんだよ。それまでとっかえひっかえしてたのに。あ、俺から聞いたって言わないでね」

「わかりました」

「こりゃ佐々木さんのこと好きなんだなって気づいてから、影ながら応援してたんだ。そうしたら、先週の金曜日飲み会の後ふたりだけで二軒目行って、結構話聞いた。告白したとか、返事待ってるとか。それと各種ハラスメントで訴えられるぞって忠告もした」

「・・・」

「あいつ珍しくちょっと酔っててさ、佐々木のことめちゃくちゃ好きなんだってずっと言ってた。これも内緒ね」

「・・・努力します」


先輩…
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