先輩!
「んっ...」

先輩の唇が首筋に触れ、小さな声が漏れてしまい慌てて口を押える。

ふ、と小さく吹き出し笑顔になる先輩。


「声かわいい」

わたしの鎖骨の上を這う唇がそう囁く。


「下着は今度ゆっくり見せて。今日は俺、下着を見る余裕も楽しむ余裕もない。ほら」

先輩が私の手を自分の胸に当てる。

ドクン、ドクン、大きく鼓動を打っていた。


「俺めちゃくちゃ緊張してる。手も震えそう。焦ってるし。でもそんなことより、芽衣が俺の彼女になって、好きって言ってくれて、こうして抱き合いたいって思ってくれてる現実がうれしくて仕方ない」


なんだ。先輩も緊張してるんだと思うと、ふ、と緊張がほどけ、愛しさで胸が侵される。
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