compact
通勤用の重いカバンを持って
あまり慌てずエレベーターを下りると
ジャストフィットの青いシャツを着て
空を見ている龍くんが居た。

どうしたの?と聞くのをやめた。
今は受け入れる場所が無い。

仕事が終わってすぐの時は
いつもこう、余裕が無い。

「歩こうか。」と声をかけた。

深呼吸をしながら、
仕事モードの頭から切り替える。
今日も、疲れた。

そう言えば家には、水しかない。

ま、いっかとか考えながら
歩いていたら、手を繋がれた。

どうしたの?と聞くのもやめた。

手を繋いだまま家に向かった。
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