compact
コーヒーショップで働いていた後、
龍くんが何をしているかとか
分からないままだった。

でもサイズの合っている服を
ちゃんと着ている龍くんは
素敵な男性だってことは
少しだけ分かっていた。

何度も何度も
何度も何度も重ねていた唇が
少しだけ離れたとき…

龍くんが…彼女の話をした。
同じ大学の同じゼミの子らしい。

私は自分の年齢を重ねてしまう。

「会えないの、おかしいって
もっと会いたいって言われた。」

「うん…。」とだけ言った。

「でも俺…亜葵さんのこと…」
と、龍くんが言いかけた。
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