あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜
父親が働いていた会社が倒産した。
そして、そこの社長が責任を全部父に押し付けて逃げたのだ。
父親は個人経営の会社の部長という立場だった。
社長は逃げる前に大量の仕事を父に押し付けていた。
だからその頃は帰るのは遅かったし、泊まり込みなんてこともざらにあった。
そのせいでだいぶ疲労が溜まっていただろう。
それを狙ったのだと今ならわかる。
疲れ切った父に午前中までにこの書類に全部目を通して判子を押しておくようにと何十枚もの書類を渡した。
他にも仕事があるというのに。