あの頃のきみに栞を。今のきみに僕を。〜夢はきみと結婚すること〜

でも私は、


「私大丈夫って言葉信じないんだ。」

「はあ?」

「自分が大丈夫じゃない時こそよく、大丈夫、大丈夫って言ってたから」


「、っ本当に大丈夫よ、、」

 
「怖いよね、突然なくなるのって。今まで当たり前だったものが買えなくなる、使えなくなる。今住んでいる家も住めなくなる。そう思うとすごく怖いよね」


「知ったようなくち、、」


途中で言うのをやめた。

彼女も気づいたのだろう。そう私も


「私もそうだったからわかるよ。すごく怖かった。もしかしたら家族がバラバラになっちゃうんじゃないかって。ずっと怖かった。だから私にできることがあったら言って!」

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