天妃物語 〜鬼討伐の条件に天帝の子を身籠ることを要求されて〜
「鶯、お前が不安に思うことはなにもない。お前が考えているようなことはしない」
「え?」
「お前の体で快楽を得ようとしているわけじゃないということだ」
「っ、そんなはっきりと……」
直接的な物言いに顔が熱くなってしまう。
でも黒緋の言葉の意味が分かりません。
困惑しているうちに掴まれていた手を引かれて押し倒されました。
「黒緋様!」
いきなり押し倒されて悲鳴をあげてしまう。
私は慌てて逃げようとしましたが、それより先に大きな体が伸し掛かってきました。
逃げることもできなくてぎゅっと縮こまってしまいましたが。
「大丈夫だ。これ以上お前に触れることはない」
耳元で響いた優しい声。
やんわりと抱きしめられました。
予想外のそれに動揺しましたが、黒緋は私を安心させるように背中をさすってくれます。
「黒緋さま……」
腕の中からおずおず見上げると近い距離で目があいました。
「人間が子作りする時のような行為は必要ないんだ。だから安心しろ」
「……ほんと、ですか?」
警戒しながらも聞くと、「本当だ」と宥めるよう言われました。
そして黒緋が大きな手を私の下腹部にかざしました。
すると、ぽうっと炎のような光が灯って、私のお腹の中に吸い込まれていったのです。
摩訶不思議な現象にあんぐりしてしまう。
「えっと、……さっきのは?」
「子作りだ。もう終わった。元気な赤ん坊を生んでくれ」
「え? え、あれ?」
思っていたことと違う……。
子作りだというからもっと別のことを想像していました。それなのに……。
私は理解が追い付かなくて呆然としてしまいますが、黒緋は満足そうに私のお腹を見つめています。
「これでいい。お前とは相性がよさそうだ」
「そ、そうなんですか?」
よく分からないまま聞いてみます。でもどんな答えをもらっても分からないままでしょう。
私はなんとなく自分の下腹部に手を置いてみました。
やっぱりなにも感じません。
赤ん坊が宿ったといいますが本当でしょうか……。
でも黒緋は高名な陰陽師なのです。きっと私には理解できない不思議な術とかあるのでしょう。無理やり納得するしかありません。
「え?」
「お前の体で快楽を得ようとしているわけじゃないということだ」
「っ、そんなはっきりと……」
直接的な物言いに顔が熱くなってしまう。
でも黒緋の言葉の意味が分かりません。
困惑しているうちに掴まれていた手を引かれて押し倒されました。
「黒緋様!」
いきなり押し倒されて悲鳴をあげてしまう。
私は慌てて逃げようとしましたが、それより先に大きな体が伸し掛かってきました。
逃げることもできなくてぎゅっと縮こまってしまいましたが。
「大丈夫だ。これ以上お前に触れることはない」
耳元で響いた優しい声。
やんわりと抱きしめられました。
予想外のそれに動揺しましたが、黒緋は私を安心させるように背中をさすってくれます。
「黒緋さま……」
腕の中からおずおず見上げると近い距離で目があいました。
「人間が子作りする時のような行為は必要ないんだ。だから安心しろ」
「……ほんと、ですか?」
警戒しながらも聞くと、「本当だ」と宥めるよう言われました。
そして黒緋が大きな手を私の下腹部にかざしました。
すると、ぽうっと炎のような光が灯って、私のお腹の中に吸い込まれていったのです。
摩訶不思議な現象にあんぐりしてしまう。
「えっと、……さっきのは?」
「子作りだ。もう終わった。元気な赤ん坊を生んでくれ」
「え? え、あれ?」
思っていたことと違う……。
子作りだというからもっと別のことを想像していました。それなのに……。
私は理解が追い付かなくて呆然としてしまいますが、黒緋は満足そうに私のお腹を見つめています。
「これでいい。お前とは相性がよさそうだ」
「そ、そうなんですか?」
よく分からないまま聞いてみます。でもどんな答えをもらっても分からないままでしょう。
私はなんとなく自分の下腹部に手を置いてみました。
やっぱりなにも感じません。
赤ん坊が宿ったといいますが本当でしょうか……。
でも黒緋は高名な陰陽師なのです。きっと私には理解できない不思議な術とかあるのでしょう。無理やり納得するしかありません。