愛なき政略結婚は愛のはじまりでした
叔父に不審な動きがあるとわかってからは、もう一年近くの時が経っている。あの当時はまさか雅にまで影響が及ぶだなんて夢にも思っていなかった。叔父の不正を追及するだけで終わるはずだったのだ。
それが叔父の周囲を調査しているうちに、叔父が母や雅の父と不自然にコンタクトを取っているとわかり、その関係についてまで調べなければならなくなった。
叔父と雅の父との関係については、水増し請求に気づいたあと、その金の流れを追うことで、二人が個人的な取引をしているとわかったから、まだよかった。二人を糾弾する材料は芋づる式で手に入ったのだ。
しかし、母との関係についてはなかなか真相を得られなかった。まあ、それも無理ないことだろう。会社とはまったく関係のないことだったのだから。
その関係性を把握できたのは本当にごく最近。雅が母に追い出されたことがきっかけだったのだ。その出来事から大河内桜子との関わりが判明し、そこからようやく雅が彼らの取引に使われていたのだと知ったのだ。
雅を手に入れたい叔父。雅を追い出したい母と桜子。雅を利用して己の懐を温めたい雅の父。彼らの利害関係が見事に一致したことで最悪の協力関係が生まれてしまった。彼らは雅の気持ちなどお構いなしで、叔父との再婚を企てたのだ。
母が雅に跡継ぎができないことを責めたのは、離婚させるのにちょうどいい理由だったからに他ならない。最初から雅にはそれを求めていなかったのだ。
母は、雅を清隆の前から無理やり去らせ、自分の意志で実家に帰ったという体にするつもりだったらしい。強制的に会えないようにして、婚姻関係を破綻させる目的だったようだ。
ただ、もしも母の思惑通りに事が運んでいたとしても、清隆は決して離婚はしなかっただろう。どんなことをしてでも雅を探し出したと思う。
だが、そんなことになる前に救い出せてよかった。最悪の事態になる前に雅を取り戻せて本当によかった。
もう二度と雅が苦しむことが起こらないよう、清隆のすべてで雅を守ろうと清隆は固く誓った。
それが叔父の周囲を調査しているうちに、叔父が母や雅の父と不自然にコンタクトを取っているとわかり、その関係についてまで調べなければならなくなった。
叔父と雅の父との関係については、水増し請求に気づいたあと、その金の流れを追うことで、二人が個人的な取引をしているとわかったから、まだよかった。二人を糾弾する材料は芋づる式で手に入ったのだ。
しかし、母との関係についてはなかなか真相を得られなかった。まあ、それも無理ないことだろう。会社とはまったく関係のないことだったのだから。
その関係性を把握できたのは本当にごく最近。雅が母に追い出されたことがきっかけだったのだ。その出来事から大河内桜子との関わりが判明し、そこからようやく雅が彼らの取引に使われていたのだと知ったのだ。
雅を手に入れたい叔父。雅を追い出したい母と桜子。雅を利用して己の懐を温めたい雅の父。彼らの利害関係が見事に一致したことで最悪の協力関係が生まれてしまった。彼らは雅の気持ちなどお構いなしで、叔父との再婚を企てたのだ。
母が雅に跡継ぎができないことを責めたのは、離婚させるのにちょうどいい理由だったからに他ならない。最初から雅にはそれを求めていなかったのだ。
母は、雅を清隆の前から無理やり去らせ、自分の意志で実家に帰ったという体にするつもりだったらしい。強制的に会えないようにして、婚姻関係を破綻させる目的だったようだ。
ただ、もしも母の思惑通りに事が運んでいたとしても、清隆は決して離婚はしなかっただろう。どんなことをしてでも雅を探し出したと思う。
だが、そんなことになる前に救い出せてよかった。最悪の事態になる前に雅を取り戻せて本当によかった。
もう二度と雅が苦しむことが起こらないよう、清隆のすべてで雅を守ろうと清隆は固く誓った。