愛なき政略結婚は愛のはじまりでした
次の日からは本格的な引っ越しの対応が始まり、清隆も一連の騒動の対応に追われていて、二人ともバタバタと過ごした。
あっという間に時は過ぎていって、あの事件から約二週間後。二人はようやく結婚記念日のお祝いをしている。
新居にやってきた翌日にも軽く祝ってはいたから、雅はそれで十分だと言ってはいたのだ。だが、清隆がちゃんとこの一年のことを二人で祝いたいからと言って、ホテルとその中にあるレストランを予約してくれた。そして、二人は今、ディナーを楽しんでいる。
「雅、私と結婚してくれてありがとう。君のおかげで私はこの一年数えきれないくらいの幸せを感じられた。本当にありがとう。これから先も共に生きてほしい」
「はい。私もこの一年でたくさんの幸せをいただきました。私が自分らしくいられるようになったのも清隆さんのおかげです。心から感謝しています。ありがとうございます。これからもずっとずっと清隆さんと共に生きていきます」
「ありがとう、雅。これは私からの気持ちだ。受け取ってくれ」
清隆にきれいに包装された箱を手渡される。この場で開けてみろと言われて、丁寧に包装を解き、中身を確認してみれば、それはレース用の針であった。
あまりに嬉しい贈り物に勝手に涙が浮かんでくる。
「嬉しい。とても嬉しいです。ありがとうございます。大切に使います」
「ああ」
あっという間に時は過ぎていって、あの事件から約二週間後。二人はようやく結婚記念日のお祝いをしている。
新居にやってきた翌日にも軽く祝ってはいたから、雅はそれで十分だと言ってはいたのだ。だが、清隆がちゃんとこの一年のことを二人で祝いたいからと言って、ホテルとその中にあるレストランを予約してくれた。そして、二人は今、ディナーを楽しんでいる。
「雅、私と結婚してくれてありがとう。君のおかげで私はこの一年数えきれないくらいの幸せを感じられた。本当にありがとう。これから先も共に生きてほしい」
「はい。私もこの一年でたくさんの幸せをいただきました。私が自分らしくいられるようになったのも清隆さんのおかげです。心から感謝しています。ありがとうございます。これからもずっとずっと清隆さんと共に生きていきます」
「ありがとう、雅。これは私からの気持ちだ。受け取ってくれ」
清隆にきれいに包装された箱を手渡される。この場で開けてみろと言われて、丁寧に包装を解き、中身を確認してみれば、それはレース用の針であった。
あまりに嬉しい贈り物に勝手に涙が浮かんでくる。
「嬉しい。とても嬉しいです。ありがとうございます。大切に使います」
「ああ」